秋田県仙北市にある乳頭温泉郷の源泉において、作業員がガスマスクを装着しなかったため、硫化水素ガス中毒により死亡したというニュースがありました。
この源泉は乳頭温泉郷の自家源泉を持つ6つの老舗旅館とは異なり、蒸気を当てて造成している田沢湖周辺の温泉施設のものなのだそうですね。
このニュースを受けてキャンセルが相次いだようで、あの「鶴の湯」でさえ、一時的にGWの予約が空白になっていました。今や世界的に知名度のある温泉地なので、これはちょっとした異常事態です。数日後にはすでに予約が埋まっていたので、実情を知った人がここぞとばかりに予約を入れたのでしょうが。
このニュースでは、作業の際にガスマスクを装着するなどのマニュアルがなかったと報道されていますが、硫化水素型の温泉では当たり前のことのはずなのに、源泉管理の専門家はいなかったのかと首をかしげるばかりです。
渋谷の温泉施設の爆発事故以来、環境省のガイドラインにより、掘削などに関しては作業マニュアルを提出することが義務付けられていますが、今後、事故再発防止に向けて何等かのアクションがあるのではないかと思われます。
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