足利出身の映画監督が描く “蜃気楼の舟”


【足利出身の映画監督が描く”蜃気楼の舟”】

 

足利市出身の映画監督・竹馬靖具さんの作品紹介です。

 

映像作家として活躍している足利出身の方は意外と多いのですが、

竹馬靖具さんもその一人です。

 

1983年生まれとお若いです。

 

重たい社会問題を描きながらも、映像美に定評のある方で、

引きこもりを描いた『今、僕は』に続き、『蜃気楼の舟』が2作目となります。

 

自主制作映画であるにもかかわらず、キャストも豪華です!

 

でも、自主制作なので劇場はかなり限られています。

「映像のまち あしかが推進部」では、市内での上映を企画しているのかな?

 

そういえば、以前、映画とは全く関係のない、なぜここに?という場所で、

ハリウッドで映画の仕事をしている日本人の方と同席する機会がありました。

 

私が足利出身だというと、

あれっ、足利は誰かいたな?と言われ、

その時には足利出身の映画監督の名前を即答できず、

せっかくの機会なのに話が膨らまずに残念な思いをしました。

 

足利出身の映画監督は

竹馬靖具さん他に、想田和弘さん、菊地健雄さんがいらっしゃるので、

3人のうちの誰かだったのかなぁなんて思い出しました。

(他にもいるかもしれませんが・・・)

 

『蜃気楼の舟』 ストーリー

~父に捨てられた青年は囲い屋となり、父はホームレスとなって彼の前に現れた~

主人公の男は、友人に誘われたことがきっかけで、囲い屋で働いていた。
ある日、それまでモノのように扱ってきたホームレスのひとりに、自らの父を発見する。
導かれるように父を連れて囲い屋を出た男は、自身の欠落を問うために車を走らせる。
現実と異世界を揺れ動くドライブの中で父と訪れた廃墟には、母親の幻影がさまよっていた。
そして、並行して描かれる、現実と幻想の狭間を航海する一艘の舟が向かう先には…

「蜃気楼の舟」 公式サイトより引用

 

カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭フォーラム・オブ・インディペンデント・コンペティション部門正式出品。
シンガポール国際映画祭正式出品。

 

【スタッフ】
監督・脚本:竹馬靖具
撮影:佐々木靖之
プロデューサー:竹馬靖具、汐田海平

音楽:坂本龍一

【キャスト】
主人公:小水たいが
老人:田中泯
ミツオ:足立智充
青い服の女:小野絢子
白い服の女:竹厚綾
囲い屋で働く男:川瀬陽太
囲われる老人:三谷昇

 

栃木県での劇場公開予定

2016年6月11日(土) ~ 7月1日(金)

宇都宮市「ヒカリ座」

住所:栃木県宇都宮市江野町7-13 プラザヒカリ B1F・5F
TEL:028-633-4445
http://hikariza.news.coocan.jp/

 

 

“囲い屋”というのは、

生活困窮者を狭い部屋に押し込めて生活保護申請し、

通帳を取り上げるなどして生活保護費をピンハネする、

いわゆる”貧困ビジネス”を行っている業者・団体のことです。

 

近年では業者が暴力団関係者であったり、多額の脱税したために

発覚したという事件がありました。

 

映画の予告編に出てくるようなひどいケースは多くはないとしても、

似たり寄ったりの団体はあると思います。

 

自治体のセーフティネットが十分でないと、

そういった団体に頼らざるを得ない側面もあるかと思いますが、

手元にお金がほとんど残らないようでは

「自立のための寄生木」にはなりえないですよね。

 

つい最近、あやしい業者・団体と関わり、

調べているうちにこの作品にたどり着いたのでした。

 

その件に関しては書きたいことがあるのですが、

時期を見ておいおいに。

 

 

 

(Visited 116 times, 1 visits today)
,

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Follow by Email